〜一人〜 蒼鷹†光

私は夢の中で泣く
人には見られたくないから
涙を受けてくれる人がいないから
私は夢の中で泣くの
夢の中の私の涙は色んな色をしているの
 「悔しい」
         「悲しい」
                「辛い」
  「苦しい」
            「寂しい」
色んな色で私の足元へ落ちていく
そしていつも足元に、水たまりができる

泣いても泣いても涙が枯れることはなかった
水たまりは大きくなっていく・・・
泣いても泣いても『悲しみ』が無くなることはなかった
水たまりは深くなっていく・・・
泣いても泣いても『苦しみ』が消えることはなかった
水たまりはどんどん成長してく・・・
泣いても泣いても『辛さ』を拭うことはできなかった
水たまりが夢を支配していく・・・
泣いても泣いても『寂しさ』が絶えることはなかった
水たまりを
大きくも、深くもしたくないのにどんどん大きくなっていった

私は今日も夢の中で泣き続ける
いつか人に気づいてもらえるまで
いつか涙を受け止めてくれるひとが現れるまで