〜僕たちの恋物語〜 蒼鷹†光

今日も雨、昨日も雨だった
みんなはこの雨をどう思うか知らないが
僕はうれしさで飛び跳ねそうだ
今日は貴女に会える日なのだから

雨の日なのに
新しい服を着て、一生懸命輝くようにする僕
雨に濡れたって新しい服がダメになるわけじゃない
「水も滴るいい男」っていうじゃないか

約束の時間の10分前
いつものベンチに座って、待っている
僕の左隣にハンカチ広げ
貴女の座る場所を作っておくよ

5分後に来た貴女
あなたの笑顔は雨なんかで曇らない
さぁ、ここだよ
貴女は傘をたたむ
雨が降るから一つ傘の下で寄り添う二人

去年も雪、今年も雪
貴女は覚えているか知らないが
僕はしっかり覚えているよ
今日は特別な日なのだから

寒い日だけど
ストーブもつけず、凍えるような部屋
冷たいからって僕らの関係がダメになるわけがない
「リスクがあるほど燃え上がる」って聞くじゃないか

約束の時間の10分前
僕は部屋で待っているよ
二人掛けのソファーを用意して
ここが僕たちの場所

5分後に来た貴女
あなたの心は寒さで凍ったりしない
さぁ、ここだよ
彼女は靴を脱ぐ
雪が降るから一つ部屋の中で隣り合う2人

広い広いこの世界
その中の1つの部屋の真ん中で
小さなソファーに二人寄り添う
今日は特別な日なのだから
特別な言葉を用意したよ
「1年前より大きくなったね、これからもこの気持ちを
大きくしてあげる・・・愛してるよ」

部屋はいつしか暖かかった…