〜生と死の間〜 蒼鷹†光  リク主:黒い流星様

『死』
それは生まれたことによって必ず通るべき場所である

ごく普通に、生まれてから100年という月日で自然と辿り着く者
襲い掛かった悪魔によって体が蝕まれ、不本意で辿り着く者
自分からその場所を求め、辿り着く者

そこへの道のりは十人十色であろう

「どの道が一番理想なのだろう、一番幸せなのだろう」

十人十色のその道のりに答えを出そうと人類は文化を創り始めると同時に考えた

不老不死、天界、天国、地獄、死後の世界、魂・・・

その場所から逃れようとする考え
その場所の次に見えるものが幸せだという考え
またその場所に辿り着くと発生する物体

人は色んなことを考えた
『死』へ行くための地図を作るかのように
『死』に向き合うかのように

まるで遠い先のように見える『死』
もしかすると明日、いや1分後にその場所に辿り着くかもしれない
そこに辿り着いたなら、少なくともこの世界から消滅する

絶対逃れることのできない場所

『死』

そこまでに辿り着くまでに、自分なりの地図を作っておこう
辿り着いたら、少なくとも今の世界では何にもできなくなる
やり残したことなんて無いように、精一杯生きれるように
自分が一番幸せだったと感じられるような地図を作っておこう