〜閉ざされた扉〜 蒼鷹†光

一度開けたっきり、開けたことが無い扉
外には世界が広がってることを知っている

外の世界・・・他の人にはどう見えるのか知らないが
僕には恐怖が満ち溢れているようにしか見えない
どんな人も他人を「友達」という名で利用し
「恋人」という名で異性を側に置き自慢する
平気で人を傷つけ、踏み台にして上に上がろうとする
大人たちは自分のことだけを考え
どんなに子供が助けを求めても救おうとしない
そんな世界なのに、みんなはその扉を開け出て行く
みんなはその世界で生きて行けるほどの
強さを持っているからだろうか

そんな世界で僕は生きて行けない
その扉を僕は自分の手で開けることはできない
わざわざ傷だらけの体を引きずって外の世界に行き
また傷を増やすようなことはしたくない・・・
今でさえ辛いのだ、しんどいのだ

目の前にある扉、二度と触ることの無い扉・・・