〜一冊の本〜 蒼鷹†光

あなたの中には一人の作家が住んでいる
そしてあなたが生まれたときから作家は
一冊の物語を書き始める・・・

はじめは何にも書いていない真っ白な本に色んなことが書かれていく
初めて友達ができた時
一人で何かができた時
そんな感情を作家が本に書かれていく

友達と喧嘩してちょっぴり泣いた日
失恋をして大泣きをした日
そんな切ない思い出も作家はちゃんと書かれていく

それは休むことなくページは増え
果てしなく繰り広げられる物語…

時々自分でそれを読むこともあるだろう
その物語を誰かに話すこともあるだろう
そのことさえも作家は書きとめていく・・・

しかし、その物語もいつかは終わる・・・

けれども本は消えない
あなたの愛しい人、大切な人
あなたを愛しいと思ってくれる人、大切と思ってくれる人
そんな人たちがその完成された本を心の本棚にしまう
そして一語一語大切に読まれていく・・・

あなたの歴史が、思い出がそこには詰まっている
あなたの中の作家が書いた
冒険、推理、恋愛、恐怖・・・どのジャンルにも当てはまらない本がそこにはある

あなたの物語はまだ始まったばかりです
あなたはその物語をどのように進めていきますか?
誰かがその本を読むとき
笑顔になるような本になるといいですね

これを見てくれている人にはたぶん色んな世代の人がいると思います(てか願ってます)
まだ義務教育を終えてない人、社会に出ている人、結婚している人
もしかしたら病気と闘ってる人もいるかもしれません
いてほしくないですが、死の宣告を受けた人もいないとはいい切れません
何がいいたいのかというと・・・
どんな人であろうと、これから何があろうと「いい本」を心の中に作って欲しいと思い、詩にしました