〜幸せの雫・第1章〜 蒼鷹†光

ある時から自分の周りは暗闇に支配されいった
決して目が見えなくなったわけでもなく、月が無くなったわけでもない
けど、自分の周りは暗くなっていった
様々な感情が無くなり、言葉を失った
ニンゲンではなく、正体不明の生き物へと化した
親、友達、社会は自分を見放し、独りになった
自分の周りにあったはずの光は弱くなっていった・・・

ある時、自分を暗闇から引っ張り出そうとする何かが現れた
光を嫌いになった自分はそれを頑なに拒んだ・・・
それでも何かが自分を引っ張り出そうとする
「光は怖いところではない」と言う
自分は闇をまといながらも、光を見てみる
まぶしく、自分がそれを嫌がる・・・けど・・・
けれども・・・懐かしい感じがする・・・
ふと、足に何かが当たったのに気づく
それは、光の雫だった。それは、自分の頬を伝って落ちていた
光の雫はどんどん目から溢れ出し、キラキラと輝きながら足元へ落ちていく
足元に集まった雫は、光に満ち溢れていた・・・
自分の中にあった光の雫が、外へと流れ出し
まとわり付いていた闇を
ちょっとずつを追い払っていく・・・

今、自分は闇の中にいる
けど、光の中にもいる
そして、独りではない・・・
今日も愛しい何かに連れられて
光の中へ行く・・・
今、僕は・・・シアワセだ・・・